2026/05/31 20:00

2026年 恋ぽとりん 予約開始のお知らせ

2年越しに、皆さまへ嬉しいご報告です。

本日より、TORIKO FARMブランドマンゴー
「恋ぽとりん」の予約受付を開始いたします。

その前に。

ぜひ、このマンゴーが皆さまのもとへ届くまでの物語を知っていただけたら嬉しいです。


昨年、私たちのマンゴーハウスでは、
父が30年以上続けてきたマンゴー栽培の中で初めて経験する出来事が起こりました。

毎年1〜3月。

マンゴーの花を咲かせるために、父は木の状態を見極めながら管理を徹底します。

花が咲かなければ、マンゴーの実はつきません。

その年も花は見事に咲きました。

「今年も良い年になる。」

そう思った矢先でした。

受粉の時期に、これまで経験したことのない急激な寒暖差が訪れたのです。

花粉を運ぶ虫たちは活動できず、気温が戻る頃には花が散ってしまう。

自然の前では、どれだけ経験があっても、どうすることもできない現実がありました。

それでも私たちは願いました。

どこかで受粉しているはずだと。

しかし結果として実をつけたのは、例年の3割ほどでした。


夏になれば、本来ハウスの中はマンゴーで埋め尽くされます。

赤く色づいた果実が並び、収穫を待つ景色。

それが当たり前だと思っていました。

しかし昨年のハウスにあったのは、緑の葉だけでした。

見渡しても、
見渡しても、
そこにマンゴーはない。

父はしばらく何も言わず、ただハウスの奥を見つめていました。

私はその背中を見ながら、言葉にならない悔しさを感じていました。

普段は寡黙な父ですが、背中からはいつも情熱が伝わってきます。

だからこそ、あの日の父はとても小さく見えました。

一年間、自然と向き合い、汗を流し、懸命に積み重ねてきた努力。

それでも農業は、最後に実ったものが結果です。

自然と共に生きることの厳しさを、改めて思い知らされた一年でした。


それでも毎年、私たちのマンゴーを楽しみに待ってくださる方がいます。

「今年もマンゴー頼むよ」

そんな言葉をいただくたびに、私たちは励まされてきました。

だからこそ昨年は、ご注文いただいたお客様へ一件一件お断りの連絡をしました。

「1箱だけでもなんとかならない?」

そう言ってくださる方もいました。

毎年贈り物として使ってくださる方。

家族みんなで楽しみに待ってくださる方。

その期待に応えたい。

でも、お届けできるマンゴーがない。

農家である前に、人として本当に悔しかった。

あの時間は、今でも忘れることができません。


来年こそは。

その想いだけを胸に、この一年を歩んできました。

収穫がなかった中でも、資材価格は上がり続ける。

不安がなかったと言えば嘘になります。

それでも、

お客様からいただいた励ましの言葉や、「来年も待っています」という声が、私たちを支えてくれました。


そして今年。

豊作とは言えません。

それでも例年の7割ほどまで、実をつけてくれました。

島内では今も不作の声が多く、熟練農家さんでさえ頭を抱えています。

そんな中でここまで育て上げた父の姿を見て、改めて思いました。

やっぱり父はすごい。

30年以上積み重ねてきた経験と技術は、私がまだまだ追いつけない、人生の師匠そのものでした。


こうして今年、ようやく皆さまへお届けできるのが

ブランドマンゴー「恋ぽとりん」です。


今年の恋ぽとりんは、ただ甘いマンゴーではありません。

実をつけなかった木と向き合った時間。

諦めそうになりながらも、続けてきた時間。

支えてくださる皆さまの言葉に励まされた時間。

そして、父が30年以上積み重ねてきた技術と経験。

そのすべてが、この一玉に詰まっています。

甘く濃厚な果肉。

口いっぱいに広がる芳醇な香り。

そして、食べたあとも心に残る余韻。

私たちはこのマンゴーに

「恋ぽとりん」

という名前を付けました。

口にした瞬間、恋に落ちるような感動を届けたい。

そんな想いを込めています。


ぜひこのストーリーとともに、
恋ぽとりんを味わっていただけたら嬉しいです。

そして皆さまの感想を、ぜひ聞かせてください。

その一言一言が、また来年のマンゴーづくりの力になります。

まずは収穫が終わるその日まで、台風などの被害を受けることなく、
一玉でも多くの恋ぽとりんを皆さまのもとへお届けできますように。

皆さまからのご予約、
心よりお待ちしております。

TORIKO FARM MIYAKOJIMA
代表 国吉翔平